平成18年度から小原集落において、福井工業大学 吉田研究室との共同プロジェクトとして、豊かな自然環境に佇みながら、廃村の危機が迫る山村集落の再生、活性化を目指し、小原ECOプロジェクトの活動の拠点づくりを目的とした古民家の修復活動を展開しています。
小原集落は現住民2世帯、30棟余の家屋はほとんどが空家といった状況にあり、往時の集落を再生することは不可能ですが、全国各地にみられるこうした「限界集落」を再生、よみがえらせる新たな方策の一例として全国的にも注目を集めています。
大工棟梁の協力を得ながら建築を学ぶ学生たちが主体と成った活動で、彼らの実践教育の面でも大きな成果をあげています。イベントにおいて、修復された古民家を会場として利用したり、参加者の宿泊施設として活用され、地域の子供会、サークルなどの山村生活体験施設としても利用されています。
平成22年には初めての新築として、再生古材を利用した「やすんば」が建築されました。小原に集う人達の憩いの場となっています。
平成24年からは学生達が主体となって、篝火の灯りの下、舞台でプロの能役者さんが能を舞う「篝火祭」が行われました。村を離れてしまった地元住民の方々やそのご家族の方がたくさんお見えになられました。